明治25年の「校友会雑誌」以来の伝統ある目白台の獨協文化。右から「目白」第69号(昭和25年)、74号(昭和34年)など。天野時代の大学院出身教師でのちに学者として大成した人びとに中西進(国文学)、刀根薫(数学)、芝田進午(社会学)、村松定孝(近代文学)、平野健次(古典音楽)、増島宏(社会学)、村田全(数学)、小島晋治(中国史)、川上一郎(物理学)、伊藤博(国文学)らがいる。
目白の雰囲気は明治以来のドイツ風律儀さと近代感覚および自由主義だった。「吠える」はその雰囲気を継承していた生徒有志の雑誌の一つだった。