苦悩期苦悩の学園〜15年戦争下の青春〜

昭和12年4月、入学式の朝。

「長身でスマートなヒットラーユーゲントと講堂で食事をしながら片言のドイツ語で語りあったり、ナチの宣伝映画を感激のまなこで見たり」(三坂芳郎)が、15年戦争期の獨協生のつかの間の華であった。壁にも廊下にも穴があき天井も床も泥まみれに荒れはてた校舎の中で歌われるザール先生のシューベルトやブラームスのドイツ歌曲は、少年たちの耳の底に深く残り、悲惨な第二次世界大戦のにがい風雪にたえた。どんなに悲しく苦しい環境の中であっても、獨協生たちは友情を暖め、師弟愛を信じ、ドイツ文化を思い、わずかの勉強時間を無駄にはしなかった。


昭和9年の卒業証書。

創立50周年記念祝賀会の演壇幕(下の写真演壇に注目)。最近になって獨協中学・高等学校内倉庫で発見された。刺繍も美しく色あせなく良好な状態で、同窓会で大切に保管している。

創立50周年記念祝賀会(昭和8年10月22日、神田教育会館)。中央エンブレム旗には「1883-1933、MEIJI16-SHOWA8」とある。演壇上は金杉博士。
会場の生徒・父母。

第8代校長・司馬亨太郎(陸大教授)。

昭和初期の目白台全景。

恩師散策の図(昭和初年代・獨協百年第2号収録)
左から深井(国語)、津田(英語)、永井(漢文)、松崎(修身)、加藤(国語)、飯山(化学助手)、司馬校長(独語)、楢崎(数学)、田島(柔道)、梅沢(国漢)、岩佐(配属将校)、多田(国語)、奥田(教監)の先生方。


昭和4年当時の教職員の方々(獨協百年第1号収録)

主監 楢崎先生
主監 楢崎先生
主監 齊田先生
主監 齊田先生
主事 加藤先生
主事 加藤先生
生徒監 安原先生
生徒監 安原先生
教練教官 岩佐先生
教練教官 岩佐先生
渡邊先生
渡邊先生
相田先生
相田先生
松崎先生
松崎先生
一村先生
一村先生
山崎先生
山崎先生
緒方先生
緒方先生
津田先生
津田先生
關先生
關先生
永井先生
永井先生
多田先生
多田先生
山本先生
山本先生
梅澤先生
梅澤先生
石津先生
石津先生
佐倉先生
佐倉先生
深井先生
深井先生
鬼頭先生
鬼頭先生
ザール先生
ザール先生
横山先生
横山先生
大津先生
大津先生
北濱先生
北濱先生
ザール先生夫人
ザール先生夫人
飯山先生
飯山先生
渡邊先生
渡邊先生
細谷先生
細谷先生
増子先生
増子先生
相澤先生
相澤先生
柔道師範 田島先生
柔道師範 田島先生
丸先生
丸先生
奥田先生
奥田先生
会計 新井先生
会計 新井先生
庶務 中川先生
庶務 中川先生
庶務 倉田先生
庶務 倉田先生

※このコーナーの掲載内容は、オリジナル写真集 「目でみる獨協百年 1883-1983」の内容と一部異なる部分があります。また、「獨協百年」(獨協学園百年史編纂委員会発行・全5巻)のグラビア、「獨協中学校・高等学校のあゆみ」(後援会発行)等の内容を活用・引用している部分があります。